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先生の言いなり
第9章 - Ep.8 ヤクメ -
「っ、あ…ああっ」

うぃんうぃんと機械音が部屋に響く。それと同じくらい私の喘ぎ声も漏れてくいく。それだけでも快楽が脳天を貫いてくるのにまだまだと言うように先生はローターを取り出すとしっかりと痴前を剥き当て、テープで固定する。

拘束され、されるがままの私。
気持ちよすぎて何も考えられない。
ピリピリとした電流がずっと脳内を流れていく。

「我慢、しなくていいから」

先生のそんな声が聞こえる。我慢なんか出来るわけない。

「い、ぐ…ん"」

唸り出す様な言葉が漏れるとビクンっと大きく体が跳ねる。身体の力が一気に抜ける。しかしそこで終わらない。
私が絶頂したとて、装着した玩具が外されるわけじゃない。
何度も何度も絶頂を繰り返し、涎が開けっ放しの口から垂れていく。
そして気づいた時には、真っ白な先生のTシャツを着て何事も無かったことのように片付けられていた。
まるで夢かと思うくらい。

しかし、自分の手には縛り付けられた痕が残ってる。
ベッドから降りようとした身体はヘロヘロと腰を抜かし座り込む。

「おはよう、すまんな、無理させすぎた。まだ体力回復してないだろうし寝てていいぞ」

私の意識が戻ったことに気づいたリビングの方から先生が告げる。
くるりとこっちを向いた先生と目が合えば、そのまま先生の背後から抱きつく。

「成海?どうした」

「…」

優しい声のトーン、煙草と珈琲の匂い。
大好きなご主人様。

卒業の日までずっとずっと…いや、卒業してからも…。

私の中で感情が迷子になっていく。望んでこの関係になったはずなのに今はそれより上を望んでしまう。
ダメだ、その感情は抱いたらダメ。
何度も何度も自身に言い聞かせるように、ぎゅっと抱きつく手に力を込める。

何かを感じとったのか先生は何も言わずに私の手を握り返してくれる。ずるいなぁ。この人は。


「…先生、私帰るね、また学校で」

「え、あ?おう。あ、送ってくぞ」

「いーですぅ、先生の助っ席座るといかがわしいことされるもん」

「お前なぁ、人のことなんだと思ってるんだ」

「え?ド変態教師」

私の即答具合に苦笑いを浮かべる先生。こんな風に言いたいこと言わせてくれるご主人様がどこにいるのか。
私はこの関係を大事にする。

「またね」

「おう」

そう言って玄関で挨拶をすればそのまま帰路につく。
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