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天然少女の夏休み
第1章 天然少女
 僕が意識しすぎなのか、或いは少女が鈍感すぎるのか、間接キスなど僕には考えられないことだった。
 けれど、差し出してきたということはどう考えても飲んでもいいよということだろう。

 僕は夢中で缶を煽り、少女にそれと悟られないように飲み口に舌を這わせた。

 自分でも信じられないくらいノドが乾いていたらしく、柑橘系の爽快感が一気に脳髄を突き抜けるようだった。
 すこしばかり、冷静さを取り戻したような気がする。

 結構な量を飲んで口をはなすと、恨めしそうな目で少女が僕を見ていた。どうやらひと口だけあげるつもりだったようだ。謝りつつ缶を返すと、少女はチビチビとオレンジジュースを飲み始めた。

「そういえば、お名前はなんていうの?」

 少女に問う。
 冷静さを取り戻すと、今度は少女のことを知りたいという欲求が沸き立ったのだ。

「ナユカ」

 と少女は答えた。
 肺やらノドを震わす振動が胸に伝わってくる。ということはおそらく、僕の心臓の早鐘も少女に伝わっていることだろう。

「へぇ、ナユカちゃんか。今日はお墓参り? 誰かと一緒にきたの?」

 微かに、少女が頭を振る。

「ひとりできたの? お墓参り?」

「遊びにきたの。家近い」

「ふぅん」
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