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天然少女の夏休み
第1章 天然少女

町で管理しているのだという小さなお寺。
その敷地内に墓地はある。
小山というよりは低い丘の上に広がる敷地は周囲をぐるりと林に囲まれていており、日光があまり入らないためか気休め程度に涼しかった。
さすがに、真っ昼間の墓地にひとの姿はない。
ほとんどの家庭は昨日の時点で参拝を済ませているだろうし、なにせ地区単位の小規模な墓所なもんで都会の霊園なんかと比べればお墓の数は圧倒的に少ないのだ。
そしてなによりも、この炎天下にお墓参りに行こうだなんて阿呆はそうそういるもんじゃない。
そういった事情を見越した上でこの狂気じみた参拝に及んでいた。できることなら、ひとりでお墓参りしている姿なんてご近所さんの目に晒したくない。
その敷地内に墓地はある。
小山というよりは低い丘の上に広がる敷地は周囲をぐるりと林に囲まれていており、日光があまり入らないためか気休め程度に涼しかった。
さすがに、真っ昼間の墓地にひとの姿はない。
ほとんどの家庭は昨日の時点で参拝を済ませているだろうし、なにせ地区単位の小規模な墓所なもんで都会の霊園なんかと比べればお墓の数は圧倒的に少ないのだ。
そしてなによりも、この炎天下にお墓参りに行こうだなんて阿呆はそうそういるもんじゃない。
そういった事情を見越した上でこの狂気じみた参拝に及んでいた。できることなら、ひとりでお墓参りしている姿なんてご近所さんの目に晒したくない。

