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ぎゅっとして。
第1章 1.待ち遠しい

だってよぉ!彼女と初デートだぞぉっ!!
ワクワクするのもしょうがないだろ!?
付き合い始めたのは3か月前ぐらいだったが、学生という職業だと、どうしても時間を取ることが難しかった。
テストがあって、部活があって、授業があって。
大学にも行きたいから勉強を疎かには出来ず。
時間の兼ね合いが出来なかったのだ。
告白してきたのは彼女の方からだった。
…悪かったな、勇気のない男でよ。
初めての高校生活、ドキドキのクラス替えをした初日に、彼女に一目惚れした。
まさか、胸もリアルにドキドキするなんて。もっと早く教えてくれよ。
彼女は出席番号が俺の一個後ろだったから、席が俺と彼女で前後ろになった。
そこからアプローチかましていったはいいものの、いざ告白ってなるとチキってしまった。
だけど、ふんわり清楚系彼女が告白してくれた。
「貴方、私のこと好きでしょ…?」
突然そう言われて「エッチョ、ナッ何急に」と情けない返事をしてしまったが。
「…まぁ、別に…。」
何てあまのじゃくなんだ。素直になれない愚か者め。
「…ふーん。」
『…………。』
…数秒の間があったが、俺には息が詰まりそうなほど長く感じられた。
重たい雰囲気をかき消すかのように、彼女はこう言った。
「私、あなたのこと、気になってるの。」
「その…そういう関係になりたいなって。」
「いいよ」
すぐに了承した。当たり前だろ。
今か今かと待ちわびていたスタートダッシュを決めた時ぐらい、反応は早かった。
―そして、今に至る。
彼女という存在自体は今までに2回ほど持ったことがあるが、こんな告白は初めてだった。
冷静に考えれば、正直に好意があることを認めればいいとこだったよな。
物思いにふけている間に、目的の駅に到着した。
プシュー、という音とともに扉を駆け出る。
今はまだ電車のホーム。待ち合わせ場所に行くまでに5分はかかるかも。
現在時刻、13:53。待ち合わせ時間が14:00だから、タイムリミットは7分。
初デート遅刻は論外だって!
目まぐるしい人混みの中。
一人、息を切らしつつ、若干汗ばみつつ、足を進める。
階段きっつ!最近、あんま運動してないから筋肉に来るぜ…。
―ハァハァ言いつつ、やっとの思いで辿りついた。
時刻は13:58。
息を整え、彼女のもとへ向かった。
ワクワクするのもしょうがないだろ!?
付き合い始めたのは3か月前ぐらいだったが、学生という職業だと、どうしても時間を取ることが難しかった。
テストがあって、部活があって、授業があって。
大学にも行きたいから勉強を疎かには出来ず。
時間の兼ね合いが出来なかったのだ。
告白してきたのは彼女の方からだった。
…悪かったな、勇気のない男でよ。
初めての高校生活、ドキドキのクラス替えをした初日に、彼女に一目惚れした。
まさか、胸もリアルにドキドキするなんて。もっと早く教えてくれよ。
彼女は出席番号が俺の一個後ろだったから、席が俺と彼女で前後ろになった。
そこからアプローチかましていったはいいものの、いざ告白ってなるとチキってしまった。
だけど、ふんわり清楚系彼女が告白してくれた。
「貴方、私のこと好きでしょ…?」
突然そう言われて「エッチョ、ナッ何急に」と情けない返事をしてしまったが。
「…まぁ、別に…。」
何てあまのじゃくなんだ。素直になれない愚か者め。
「…ふーん。」
『…………。』
…数秒の間があったが、俺には息が詰まりそうなほど長く感じられた。
重たい雰囲気をかき消すかのように、彼女はこう言った。
「私、あなたのこと、気になってるの。」
「その…そういう関係になりたいなって。」
「いいよ」
すぐに了承した。当たり前だろ。
今か今かと待ちわびていたスタートダッシュを決めた時ぐらい、反応は早かった。
―そして、今に至る。
彼女という存在自体は今までに2回ほど持ったことがあるが、こんな告白は初めてだった。
冷静に考えれば、正直に好意があることを認めればいいとこだったよな。
物思いにふけている間に、目的の駅に到着した。
プシュー、という音とともに扉を駆け出る。
今はまだ電車のホーム。待ち合わせ場所に行くまでに5分はかかるかも。
現在時刻、13:53。待ち合わせ時間が14:00だから、タイムリミットは7分。
初デート遅刻は論外だって!
目まぐるしい人混みの中。
一人、息を切らしつつ、若干汗ばみつつ、足を進める。
階段きっつ!最近、あんま運動してないから筋肉に来るぜ…。
―ハァハァ言いつつ、やっとの思いで辿りついた。
時刻は13:58。
息を整え、彼女のもとへ向かった。

