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第5章 甘くて甘すぎて甘い

入れた瞬間少し痛かったけど
そんなのも忘れてしまうほど
私たちは秒で馴染んだ

「っっはぁ、、んん、、」

絶叫めいた喘ぎ声が部屋中に響き渡る
こんな声だしちゃってとか思う余裕なんてない

感じてる様子を見計らって彼ががしがしに動き出す

「あ、、あぁ、、、ぎもぢ、ぎもち、、んん、、やっ、、、奥が、、当たる、、、当たって、、、。」

時折奥にギンと当ててきてその度に我ながら色っぽい声が出た

「はあぁあん」

奥に来るからそれを楽しみに待っていて
でも彼のタイミングだからいつくるか分からなくて

「あぁーきもちっ。」

彼の囁くような低い声も聞けて
あたしは興奮して彼の背中を両足で挟んだ

「幸子ちゃんきもちいいよ」

ちゃんと言葉で伝えてくれてあたしはますます満足した

起き上がって対面座位になると
腰が独りでに動いて

勝手に動いて恥ずかしいと思う余裕もなかった
止められない止まらない

彼は感じてるあたしの胸を咥えた

「あっ、、、やっ、、、あん、、」

それされるの好き
されたいこと全部してくれる
なんてこと


あたしが上になると
もう遊女の様だった
手を握り合って自由自在に動く
気持ちいいところを探して

少し体を反らすと当たるところが変わって

「あっ、、、ここ好きここいい、、。」

もう自慰に近い
あたしの下で寝そべる男を忘れたかのように独りでに楽しむ

セックスがこんなに楽しいなんて


二人は通じ合った
体でも心でも
次こうしたいとか説明も要らない
お互いの体が次の世界に連れていってくれる

旅をしているようなセックスだった



終わってからも健ちゃんは隣に横たわってあたしの髪や体を撫でてくれて

「あーー、好き。」

言葉をくれて愛を感じ

あたしは彼の厚い胸板に鼻を近づけて体臭を体いっぱいに取り込んだ

「あたしも好きーー。」

一生嗅いでられるわ


落ち着いた時間も束の間

「幸子ちゃん、、もう一回入れたい。」

あたしに確認するやいなや
既にもう彼は覆い被さっていた

「健ちゃん、ゴムっ。」

避妊は大事

あたしにキスしながら器用にゴムを着けて

さっきよりも一回り大きくなった気がして
ゴムはキツそうだった

「は、入らないかも、、。」

あたしの心配をよそにスルッと入ってくる


今晩は眠れないであろう覚悟をするのであった