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横を向いて歩こう
第7章 まさきとまさか
「元旦那お見合いするらしい。」

「ははは。先越されたな。俺も元嫁に車取られちゃってさ。」

「ウケるね。」


事後のベッドで身の上話が粛々と行われる
彼の鍛えられた腕は太くて逞しくて
あたしは安心して身を預けた

「明日は何するの?」

「あたしは休み。」

「そっか。」

だからゆっくりしていけるわ
朝まで一緒に居れるわ

あえて言葉にしないことで図る愛

このまま時間止まって明日なんて来なきゃいい



そう思っていたのに

あたしはなぜか誠のことを思い出して

涙が頬を伝う
シーツで拭っても拭っても涙は止めどなく出てきて

隣で寝息を立てている彼にばれないように背を向けて
一人で声を殺して泣いた

お見合いなんてしてほしくない
平気なんて嘘


あたしはあたしで新しく進もうとしてるのに

ごめんねお兄さん
お兄さんの腕の中で幸せなのに
あたしはなんてバカなんだ





「さちこ?寒い?」

鼻を啜ってたからだろう

「起こしてごめん。」

「いや、トイレ。」

時計を見ると2時だった


彼がトイレに行った隙にティッシュで鼻水を拭き取った
エッチの後に泣くとか
前の人思い出すとかあり得ないし
絶対に知られてはいけない


「眠れない?俺いびきかいてた?」

「いや、全然。」


後ろから彼の腕枕の体制で横たわる
もう一方の手で二の腕を撫でられていた
安心して今度は別な意味で泣きそうだ


「まさきは元気にしてる?」

「ああ、多分元気だとは思う。」

煮えきらない返事をしてしまって
この人にも何故かばつが悪い

まっつんとこそ何もないのに

今のあたしにはお兄さんだけのはずなのに


あたしは心を読まれないようにお兄さんにキスをした

「さちこ。」

「好き。」

ごまかすように首や鎖骨にもキスをして

体臭を覚えたくて嗅ぎ回る


「俺のどこがいいの?」

ああん、かっこいい

「全部。」

あたしはさっきトランクスを穿いたばかりの彼に股がって
また腰を動かしてしまう

「さち、、」

お兄さんの目がとろんとしてきた

また抱いてもらえる


性欲強いと思われてもいい
本能のままにいきたい

期待を込めて絡み付いてゆくのであった




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