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濡花 ~義理の父親に堕とされていく若妻~
第30章 密会 ~本章~
「ぁ…そうか……そうですよね……同窓会でした……」

花怜は照れ臭そうに微笑んだ。
その一言で緊張が解れた気がした。

黒木はワインを抜栓すると、手前のグラスに少量注いでいく。
グラスを持ち上げ、色を確認して香りを嗅ぎ、口に含む。
舌の上で転がし空気に触れさせ、味わうように飲み込んでいった。

「うん、美味しい…奥さんとのディナーだからね…ちょっと奮発したんだ…だから一緒に飲んで欲しいんだよ…」

「はい…ありがとうございます……」

並んだ二つのワイングラスに注ぎ二人はグラスを触れさせ…「乾杯…」…と声を合わせ口にしていく。

「ほんとに…美味しいです……」

ワインに詳しくない花怜でも驚くほど美味しかった。

「よかった…悪いけど生ハムのサラダを取り分けてくれないか…」

「はい…ほんとにどれも美味しそうですね……」

「ツマミだって言っただろう…」

「ですけど…盛りつけ方にセンスがあるんですよ…」

花怜は小皿にサラダを盛りつけていった。
もう隠すような仕草はとりようがなく形のいい美乳を揺らし、淡い恥毛も晒したまま…。

黒木はスライスしたバケットにバタベラでブルーチーズを乗せ、その上から小瓶に入った栗の蜂蜜をスプーンで落としていく。

「奥さん…これ食べてみてよ…ゴルゴンゾーラっていうイタリアのブルーチーズに栗の蜂蜜を垂らしてあるんだ…俺はこれが好きでね…これだけでフルボトルのワインひとりで空けられるくらいだよ…」

「…ふふ…やっぱりお洒落ですよ…そんな横文字並べられてもよくわからないです……いただきますね……」

黒木から手渡されたバケットを口に頬張っていった。

「……んっ……ほんとに美味しいっ……」

「だろっ…ほら、すぐにワイン飲んで…マリアージュしてごらん……」

「ぁ……はい…………っん…………わぁ…ほんとっ……なんか大人の味って感じですね……」

「気にいったみたいだな…よかったらたくさん食べてよ…」

「はい……他のチーズでも……黒木さんは次どれにされます?……」

「作ってくれるのかい?……じゃあ、そのオレンジ色のミモレットにしようかな…」

会話も弾み、楽しいディナー…でも二人は赤の他人で、裸のまま…。
微笑み合い、食事をしながらも視線は互いの身体へと向けられていた。

「なぁ…奥さん…聞きたかったことがあるんだ…」
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