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濡花 ~義理の父親に堕とされていく若妻~
第33章 花怜と涼華 ~序章~
10月に入ると本当に慌ただしくなっていった。
義母の入院が迫り…荷物は最小限だったとはいえ花怜自身の引っ越しの準備もしなくてはいけない。
そして花怜はもうひとつ気に止んでいた。

【生理がこない……】

一時ピルを常用していた。
生理不順になってもおかしくはない。
でも義父には頻繁に中に出されている。
先月は夫とも一度だけした。
そして黒木には一晩かけて何度も出された。

花怜は自らのお腹を優しく撫で擦る。

【そこにいるの?……】

可能性としては義父の子の確率が一番高いだろう。

【まだ決まったわけじゃないんだから……】

そんな悩みを抱えながらも花怜は義父に抱かれ続けている。
それを打ち明けるわけでもない。
ずっと気持ちが張り詰めている感じだった。

ただ慌ただしくその日がやって来る。

二泊三日の温泉旅行…義母の検査入院の日程そのままだった。
午前中に義父が病院まで付き添い、一旦家に戻って旅館へと向かう。
15時チェックイン…二泊して10時にチェックアウトして夕方義父は何食わぬ顔をして義母を迎えに行く。

前もって義父から予定を聞かされていた。

【二日目は昼間どうするんだろう……まさか部屋に缶詰めになってするつもりなの?……】

義父ならあり得る…。
花怜がそう思っていると義母を病院に送り届けた義父が戻ってきた。

「支度はできてるかい?…」

「はい…今出ますから……」

玄関先で声をかける義父に返事をする。
広い家の戸締まりを確認して花怜も玄関にむかった。
膝丈のフレアスカートにVネックのニット。
旅館に着けば浴衣なのだから関係ないとも思ったがブルゾンを手に抱えていた。
義父とずっと一緒なのだ。
その浴衣さえどれだけの時間身につけていられるか疑問だと苦笑してしまう。

「お義父さん…今日はおとなしく運転に集中してくださいね……」

助手席に乗り込むなり花怜は悪戯にそう呟いた。

「なんだ…今回は咥えてくれないのか?…」

旅館に着けばすることはひとつと理解しあっている。
そんな余裕が会話に表れていた。

前回は仕方なくついていった温泉旅館。
義父の企みにまんまと嵌められた記憶が甦る。

「今回はゆっくり食事も楽しませてくださいね……」

「前も楽しんだじゃないか…」

義父の手に誘われると股間に手を伸ばす。
そこは期待を裏切らないと既に硬くなっていた。
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