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濡花 ~義理の父親に堕とされていく若妻~
第33章 花怜と涼華 ~序章~
涼華は新幹線に乗っていた。
卓司から、連絡する…そう言われてからずっと悶々としている。

【仲直りって…お義父さん…どうするつもりなんだろ……】

10月半ばの平日に義父の住む街まで来れるか?…と聞かれ即答した。
会社には適当な理由をつけて3日間の有給を出した。

【…温泉旅館……姉との仲直り……】

繋がらない。
まさか温泉旅館でじっくりと話し合いでもさせるつもりなのだろうか。
実家には義母もいるだろう。

【だからって……】

涼華は具体的なことは何も聞かされていなかった。
花怜が本当にそこに来るのかということも…。
良子が検査入院で不在だということも…。

ただ…この誘いを断ると義父との関係が終わってしまう。
それほどまでに義父とのセックスは魅力的だった。
姉と喧嘩別れに終わるとしても、花怜がマンションに戻れば寧ろ義父に会える時間があるのは自分の方だと言い聞かせる。

【まぁ…出たとこ勝負よね……言いたいことは言ってやるんだから……】

あれこれ考えても仕方ないと涼華は開き直った。
新幹線は乗り換えの駅に到着する。
涼華は在来線に乗り継ぎ、目的の駅へと向かった。


卓司の運転する車が旅館近くの停車エリアに停まった。
卓司は反り返る肉棒を窮屈にしまい込む。
花怜はティッシュで口許を拭った。

「早く下の口にも欲しいんだろ?…」

義父は軽口を叩くとウィンカーを出してすぐに車を出した。

「しりません……」

花怜も恥じらいながら否定はしない。
ほどなくして車は旅館へと到着した。

旅館の玄関をくぐると女将が出迎えてくれた。

「あぁ…世話になるよ…。花怜はロビーで待っていなさい…」

義父は女将について行きフロントでチェックインをしている。
花怜は前に来た時は中居が案内をしてくれて、部屋で記帳したことを思い出していた。

「じゃあ…行こうか……」

「…はい……」

前とは違う中居が荷物を持ってくれてほっとしていた。
やはり立派な旅館だと思った。
前回とは気持ちが違っている。
庭園もしみじみと眺めることができた。

建物から出て庭園の間を抜ける渡り廊下を歩いていく。

「お義父さん…どこに向かっているんですか?……」

花怜の言葉に中居が答えた。

「本日は離れのお部屋をご予約いただいております…」

花怜は驚きながらも女将が出迎えてくれたことに納得していた。
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