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濡花 ~義理の父親に堕とされていく若妻~
第34章 花怜と涼華 ~本章~
長い渡り廊下の突き当たりに平屋の奥ゆかしい建物があった。

「こちらでございます…」

中居が格子戸を開けると、さらに玄関まで短いながらも門道まである。

花怜は、離れという特別な空間に緊張していた。
義父は何食わぬ顔で中居に続いて入っていく。

「…お義父さん……こんなに立派なお部屋じゃなくても……」

そう小声で囁いた。

「いいじゃないか…ここなら何の遠慮もいらないだろ…」

卓司は意味深に口許を歪めた。

部屋は広い居間と…隣にも和室があった。
奥行きのある廊下は縁側も兼ねていてロングソファとローテーブルが置かれている。
特別な部屋から日本庭園を眺めながら寛げるようになっていた。

そして内湯と露天風呂もついている。
前回泊まった部屋よりも広く立派だった。
ただ今回は洋室はなく寝室も和室だった。

居間の座卓に腰を下ろすと、中居がお茶を淹れてくれる。

「お食事はお食事処にご用意させていただきます…。何時からになさいますか?…」

「これから風呂にゆっくりと浸かってだから18時で頼むよ…。いいよね…花怜?…」

「…ぇ…は、はい……大丈夫です……」

今回は部屋での食事ではないらしい。
花怜は頬を染めて慌てて返事をした。

中居は時間と場所の確認をして部屋を後にした。

「離れじゃ食事はさせてもらえないらしいからな…残念って顔をしてるぞ…」

「そんなんじゃありません……贅沢なお部屋で緊張してただけですから……」

ワカメ酒はできないと思い頬を赤らめたことまで見透かされているように思えて花怜は驚きながらも否定した。

「花怜…いつまでそっちに座ってるんだ…早くおいで…」

義父の言葉に対面の座椅子に座っていた花怜は腰を上げた。
ゆっくりと義父に近づいていく。

卓司はここだと言いたげに座椅子を後ろに下げた。
花怜は胡座をかいた義父の膝を跨ぐように腰を下ろしていく。

「…っん…お義父さんの当たってます……」

「そりゃあ、車の中でもずっとしゃぶられていたからな…元気なもんだろ……」

「はい……すごく元気……っん…んっ…んちゅ……んっ………はぁ……んんっ…」

これからの時間を期待するようにねっとりと舌を絡め合っていく。

濃厚なキスを繰り返し、舌先に糸を引かせ離していく。
卓司はニットを脱がそうと裾に手を伸す。
持ち上げようとすると花怜がその手を掴んだ。
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