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濡花 ~義理の父親に堕とされていく若妻~
第8章 温泉旅館~本章~
花怜は思う。

【やっぱりお義父さんからは逃げられない…】

車を降りる際、義父に対する怒りの感情の裏で自らの身体がどんなに火照っていたのかと戸惑い、花怜は何も喋れなくなった。

「花怜さん…いつまでも突っ立ってないでこっちに座ったらどうだい?…車の中で頑張ったから疲れたろう…」

卓司はテーブルの上にあった急須にお茶を淹れようと手を伸ばした。

「私がしますから…」

花怜は義父の対面に腰を下ろすと二人分のお茶を淹れてひとつを差し出した。

「どうぞ…」

「ありがとう…」

卓司は煎茶碗に口をつける。
二人きりでと言えば、また取り乱すように反抗してくると思っていたが花怜はずっと静かなままだった。
車内で花怜は貪るように肉棒を責め立てていた。
それが旅館で抱かれることから逃れる為とはいえ、運転中に見下ろした花怜はとても嫌々しているとは思えなかった。
加えて尻を撫で回し、執拗に乳房を苛めてやったのだ。
花怜の蜜壺がどうなっているかなど想像に容易いとほくそ笑む。

「えらく静かだけど、覚悟ができたってことかな?…」

「そんなわけないじゃないですか…」

「まぁ、せっかく温泉まで来たんだ…旅館自慢の大浴場でひとっ風呂浴びて来ようじゃないか…。お互い、大事なころを綺麗にしたいだろう…」

卓司は壁の開き戸棚を開けると浴衣を取り出した。

やはり義父の明け透けな下品な言い方には嫌悪感を覚える。
それでも義父の言う通り、今すぐにでも汗を流したいと思っていた。
花怜は差し出された浴衣を受けとる。
大浴場は男湯と女湯に分かれている。
早く義父と離れて気持ちの整理をしたかった。
鞄から化粧品や下着を取り出そうと立ち上がり義父に背を向ける。

「花怜さん…替えの下着なんていらないだろ…どうせ脱がされるんだから…それにまた汚したら下着無しで帰る羽目になるからね…」

花怜は義父に向けた肩を震わせる。

「そんなことになったりしませんから…」

きっと義父からは逃れられない。
それでもそんなこと認めたくなかった。
花怜は浴衣とタオルの間に下着を隠すようにして立ち上がる。

「私…お風呂頂いてきますから…」

花怜は足早に部屋を出ていった。

卓司は花怜を見送ると、服を脱ぎ全裸となった。
今尚、肉棒は反り返ったままだ。
そのまま浴衣を着込むと肩にタオルを引っかけ部屋を後にした。
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