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僕の奴隷ちゃん
第10章 歪み
勿論、これは不本意な事。

本来では譲りたく無いが、どんなに騒いだ所でその二人が引か無いので、こういう結果になったのだ。


そのついでに、要は逢里の部屋を訪ねた。

昨晩言えなかった事を伝えたかったのもあるし、体調不良は昨晩の自分との行為が原因かもしれないと思ったからだ。



「逢里、開けるよ?」



そう言ってドアノブを捻ると鍵がかかっていた。



「っ逢里!!」



ドアノブを離し、ドアを思い切り拳を握った手で一度叩き、そう大声で呼んだ。

拒絶。


そう思ったのだ。


昨日のうちに追いかけて伝えるべきだったと後悔した。
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