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You were born to be mine
第8章 Epilogue
咲希との2人暮らしが始まった。

咲希は復学するまでの間バイトするらしく、商店街の中のパン屋さんで仕事を決めて来た。

オレはというと迫る年末に向けて仕事を片付け始めていた。


12月………
世の中が忙しさとお楽しみの中で妙なテンションになる季節。


ごはんを食べてキッチンの換気扇の下でいつものようにタバコを吸っていると


「陵ちん、クリスマスイブは帰り遅いん?」

「ん~、まだなんとも……早く帰りたいけどなぁ。」

「早く帰れたら近所の教会のクリスマスミサに行こう?」

「クリスチャンちゃうけどエエんかな?」

「大丈夫みたい。近所の子どもとかサンタさん楽しみにくるんやて。」

「ふ~ん。ほな、頑張って仕事終らせなやな。」

「うん、楽しみ~♪」


よっしゃ、プレゼントを用意してちっちゃいサプライズでも考えるかな?


翌日、仕事の打ち合わせで真木さんに会い、ここぞとばかりに聞いてみる。


「真木さん、最近のクリスマスプレゼントのトレンドって何ですか?」

「えっ? トレンドですか? そんなもの無いですよ。いつも変わらず女子はキラキラしたものが嬉しいモンです。」

「はぁ、そういうモンですか……。やっぱ指輪とか???」

「ですね(^^)」

「う~ん、けど、サイズ判らんしなぁ…。」

「そしたらエエのありますよ。《プロポーズリング》て言うんですけど、石だけ選んでサイズが調節出来る仮の台座に載せるんです。で、上手く行ったら後日お店に行って2人で好みのリング選んで石を載せ代えるっていうヤツなんですけど…。」

「それってプロポーズ前提でしょ? まだ早いですわ。」

「そうなんですか? 以前お2人にお会いした時に、私は久保さんの強い意志を感じましたけど!?」

「いやまぁ…そのつもりではおりますけど…アイツの可能性をオレが潰してしまうコトになれへんかなと…。」

「あぁ~これやから男は……。」

「へっ?!」

「そんなんは女からしたら体の良い言い訳にしか聞こえません! 何で『オレに付いて来い!』くらいのコト言えないんですかね。」

「はぁ……」


なるほど……
女心ってそんなモンなんかな…


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