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羊にご用心!?
第2章 ~お嬢様、躾のお時間です~

「お嬢様の髪はお綺麗ですね」



 裸を見られ、ドレスを着せされリリムは羞恥を越えた。胸は見られたが下はドロワーズを履いていて全てを見られたわけではない。


 今は心も落ち着きアルに髪をといてもらう。


 櫛で梳くたび触れるアルの手が心地よいい。


 鏡台越しに見えるアルの白銀の髪が陽の光に照らされキラキラと輝き、ふわふわとした柔らかそうな髪質。


「アルの髪もふわふわで気持ち良さそう」

「お褒めにあずかり恐縮です、お嬢様」

 スカイブルーの瞳を細め優しげに微笑むアルは、本当に少年のような可愛らしさをかもしだす。

「ねぇアルって何歳なの?」

「あっ……お嬢様、すみません。香油を忘れて来てしまいました。すぐ戻りますのでお待ちください」


 アルがいそいそと部屋を出てゆき、リリムはフーっとため息を洩らす。

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