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第2章 ~お嬢様、躾のお時間です~

　

　アルがこの屋敷にきて一週間。

　こんな事は日常茶飯だった。


　執事なら知っているような事や出来て当然の事をアルは、こなす事が出来ない。

　犬のような可愛らしを持ち、立ち振る舞いは完璧なのだが。

　その人懐こい性格のお陰で、何とか今日までやってきたが。

　────あと、一週間でどれほど変われるのだろう。


　父親に啖呵をきったものの、リリムは少し不安になる。


　お嬢様は、この時まだ気づいていなかった。
　辱めを受けたのに、それを続行し執事のアルを辞めさせない方法を考えている事に。

　流されやすいのか、情に厚いのか…………
　それとも…………