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羊にご用心!?
第3章 ~お嬢様、湯浴みの時間です~



「アル、後ろを向きなさい」

「畏まりました」

 狭い小部屋、サンルームにある脱衣場は薄暗くランプの灯りがほんのり照らす。

 リリムは再び、ドロワーズに手を掛け下ろしてゆく。

 男性の前で、その一枚を脱ぐのはすごく淫らな行為のような気がしてリリムは胸がドキドキと高鳴る。

「いいわよ」

 やや、強がりを見せた声で背中を向けるアルに声をかける。

 薄い湯用着一枚、下は何も着けていない。



「失礼しますお嬢様」

 アルは背中と膝裏に腕を回し包み込むように抱きかかえる。

 ふわっと身体が宙に浮き、ジャケットを脱ぎシャツ一枚のアルの身体にピタリとくっつく。

 互いが薄い布生地のせいかアルの体温が布越しに伝わってくる。

 
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