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羊にご用心!?
第3章 ~お嬢様、湯浴みの時間です~
温水を引き入れる浴槽はタイルで張り巡らされていて、湯の中は浅い所と深い所と二段になっている。
ちゃぷんっと水音を鳴らし、アルはリリムを温水の中に入れる。臀部に硬いタイルの感触を確認しリリムは身体をアルから浴槽へと身をあずける。
浅い場所は、おへその辺りまでしか湯が張られていない。
段に腰を掛けアルに背を向けて足を段から降ろす。
姿が見えていたらそれで緊張もするが、見えないとそれはそれで少し不安になる。
「お嬢様、タオルを巻かれなかったのですか?」
へぇ? と、情けない声を出しリリムはアルの方を振り向き見上げると。
アルは少し照れた表情を見せ、月夜に照らされたスカイブルーの瞳と目が合う。
そう言えば、と、リリムはいつもメアリーは腰にコットンタオルを巻いてくれていることを思い出す。
温水にユラユラと湯用着の襞が蠢き、その方に視線を戻すと自分の脚が丸見えだった。
「きゃっ!」