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羊にご用心!?
第3章 ~お嬢様、湯浴みの時間です~
リリムは、慌てて立ちあがり湯用着を整えようとした。だが、それがイケなかった。
むせ返るような緑の匂い、温水の熱気でサンルームの中は熱く蒸気に包まれている。
それを、大きく吸い込み頭がクラっとし、身体が揺れる。
「あっ、お嬢様っ!」
焦った声をだすアルの声が何だか久しく感じる。
こんな時にそれを思うなんて────
倒れゆく身体を感じながら意識が一瞬途切れた。
「だいじょうぶですか、お嬢様」
気がつけばアルに再び抱かれ、目の前には全身ずぶ濡れのアル。
温水が張られているとはいえ下は硬いタイル。
アルはリリムの身体を抱き、自身を反転させそのまま浴槽に沈んでしまった。