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羊にご用心!?
第3章 ~お嬢様、湯浴みの時間です~
「お嬢様……?」
アルの困惑した声にリリムはハッと気づく。
咄嗟、アルにおい被っていた身体を起こし、自身の唇を手で抑える。
月光で輝くふわふわの髪は水にしとど濡れ、前髪から雫が垂れ落ちている。その奥に見えるスカイブルーの瞳は、真っ直ぐリリムを捉えていた。
リリムは、ザワワと胸がざわつく。
その瞳がリリムを咎めているように見え、自ずと俯いてしまう。
「…………お嬢様」
アルの手が頬に触れ、リリムは導かれるように顔を上げる。
何か言わないと、謝罪をするべきなのか。
自分でもどうしてそんな事をしたのかわからない。