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羊にご用心!?
第3章 ~お嬢様、湯浴みの時間です~
「お嬢様は、このような事を他の男性にもなさるのですか?」
「そ、そうよ。特別な意味なんてないわ」
その言葉は偽り、でも本心。
そんな事しようと思ったこともしたこともない。
でも、特別な意味もない。
────だって、自分でもどうしてあんな事したのかわからないのだもの。
「お嬢様、そういう時は否定するべきですよ」
と、アルはリリムに顔を寄せた。
ちゃぽんっと、温水が跳ねる水音がサンルームに響く。
あたりは月明かりしかなく、その光を遮られリリムの大きく見開いた瞳は、彼が長いまつ毛をしている事を気づかせた。