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羊にご用心!?
第3章 ~お嬢様、湯浴みの時間です~
「直ぐに答えて下さらないのは、嫌ではないと思ってもよろしいのですか?」
アルの癖に…………感のいいことを。
顔をあげ、上目遣いで見つめるアルのスカイブルーの瞳は艶めいて綺麗だった。
室内の熱に犯されたのか、身体の火照りがおさまらない。そればかりか、真っ直ぐ見つめる彼の瞳に熱される。
「続きをしても?」
「な、何を……いいわけ」
口では否定するも、火照る身体はそれを望むかのように芯が震えジクジクと先の甘い感情を湧き上がらせる。
少年のような彼、されど回された腕の強さは男性のもの。リリムが抗ったところでビクリともしない。
「あ、っ……」
腰に回された腕が解け、リリムの身体を守る湯用着の紐をアルはほどいてしまう。
ユラユラと温水の波に流され身体に纏わりついていた湯用着が、リリムの白い肌から離れてゆく。