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羊にご用心!?
第3章 ~お嬢様、湯浴みの時間です~
「お嬢様、ワタシは貴女に気持を伝えました。その気持ちに偽りはありません。お嬢様、訊かせてくださいワタシのこと好きですか?」
アルはとても真剣な表情をしていた。
月光だけが照らすサンルーム、見上げるスカイブルーの瞳はその輝きを吸い込んでリリムを魅了する。
少年のような甘いマスク、けれど大人っぽいことをするアルの不思議な魅力。
そんな彼に興味はある。好きか嫌いかと言われればもちろん好きだ。
そうでなければ今頃泣き喚いて、父にアルを解雇するように頼んでいる。
だけど、彼は執事で自分はお嬢様。
こんな関係を望んでいたわけじゃない。