この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
羊にご用心!?
第3章 ~お嬢様、湯浴みの時間です~
『なら、何故キスをされたのですか』
手を強く握り答えを待つ、彼の言葉が脳裏を横切る。
────本当に望んでないと言えるのかしら。
自分はアルとどうなりたいのだろうか。
「わからないの自分のことなのに」
「お嬢様は、ワタシを必要として下さるのでしょうか? こんな事をしたワタシを許して下さるのですか?」
「…………それすらもわからない。だけど、アルの温もりだけを残して私の前から居なくなるなんて嫌、それなら知らないほうが良かった」
「ワタシに触れられるのは嫌でしたか?」
リリムは真直ぐに捉えるブルーの双眸から、逃れるように顔をそらす。