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羊にご用心!?
第3章 ~お嬢様、湯浴みの時間です~
リリムはドンッとアルの胸を突き放す。
そして、ムスッと膨れ面を見せた。
「何よ、アル。生涯仕えると言ったくせに私が他の男性とけっこんしてもいいの!?」
怒るリリムに対しアルは余裕な表情で、クスッと笑う。
「お嬢様も、大概鈍いですよね。ワタシは責任とるつもりだと言ったでしょ」
「な、執事と結婚なんてお父様が許すわけない」
「お嬢様が、望むならそれでもいいですが……それだと、ワタシはあなたに手が出せなくなります」
何を今更……と、リリムは、やっぱりアルの考えてることがわからない。
その上、アルに鈍いと言われたことが癇に障った。