この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
鬼の哭く沼
第7章 花は綻ぶ

香夜が頷くのを、その心が落ちるのを待っているのだ。


香夜から離れた唇が、頬をなぞって耳朶を掠める。強く、軋む程に抱き締められた。吐息が、微かに震える苦しげな掠れ声と混じって香夜の耳に届く。


「……お前を抱かせてくれ、香夜」


女を抱くのに一度としてした事の無いであろう懇願。
香夜は一つ息を吸い込み小さく頷くと、須王の首に腕を回し伝わる熱と肌の匂いに身を委ねる。


「…私、も」


貴方に。

自分の心が落ちる音を、香夜はその時確かに聞いた気がした。




/138ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ