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ある冬の日の病室
第3章 柔らかな手
 背徳感に苛まれる。里奈には中三の子供がいる。僕と同じ名前の翔。もし僕が彼の顔を知っていて、どこかの街角であったら、僕は彼の目を見ることはできない。目を背け、きっと逃げ出すことだろう。
 いや正直に言おう。僕の中の倫理観のほんの一握りだけが、僕の心を突いているに過ぎない。僕は、里奈の柔らかな手が、パンツの中に潜り込んでくることをひたすら期待している。僕のペニスを握り、僕が射精するまでしごき続けてくれることを願っているのだ。
 必ず里奈の手が僕のパンツの中に入ってくる。そんな予感がした。そしての僕のその予感は見事に当たった。
 里奈の手がしなやかに僕のパンツの中で動く。肉茎をぎゅっと握ると、その手が肉棒の根元からカリ首までゆっくり動いた。
 僕は目を開けて里奈を見ることができない。里奈の顔を見れば、僕の知らない里奈の子供がそこに映るような気がしたからだ。でも僕は、肉棒をしごいている里奈の顔をどうしても見たかった。
 しっかり閉じた瞼を徐々に開けていく。いきなり里奈と目が合った。里奈は僕がそうするこのを待っていたのだ。綺麗な目だった。ただミステリアスな雰囲気も含んでいた。顔は笑っていない。
「気持ちいい?」
 里奈が僕にそう訊ねた。
「……はい」
「どこが?」
 里奈は僕の肉棒だけでなく、言葉でも僕を容赦なく責める。
「……ちんぽ」
「ふふふ、翔、今誰を想像しているの?」
 翔君ではなく、僕を翔(かける)と呼んだ。里奈は僕に問いかけているのか? それとも自分の子供に問いかけているのか? 
「里奈さん」
「私? 私なんかでいけるの?」
「もう出そうです」 
 僕は正直のそう言った。里奈は今でも自分の夫に同じことをするのだろうか?
「今いくなんて、早すぎるわ。我慢しなさい、わかった?」
「はい」
 里奈の教師のような台詞に、僕は生徒のように返事をした。
 里奈の手は僕のペニスだけでなく、金玉も弄り始めた。優しくなでたり、潰されるのではないかと思うくらいに握られることもあった。快感と里奈の淫靡な脅しがもたらす余韻が、僕の中で混在する。
 女の人に自分のペニスを触られるなんて、もちろん初めてだ。それでも里奈の手の動きは、男を昇天に導く門外不出の秘儀のように動いた。快楽の底に落とされまいと必死に喘ぐ僕の顔は、きっと醜く歪んでいたに違いない。
 
 
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