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ある冬の日の病室
第3章 柔らかな手
 射精を我慢すればするほど体がよじれた。そんな僕を里奈はどんな目で見ているのだろうか?  
 こんなテクニック? を里奈は誰と築き上げてきたのだろうか? それは間違いなく里奈の夫だ。ふと思った。夫だけなのか? と。
「何考えてんの?」
「……うまいです」
「何が?」
「里奈さんの手の動きが」
「翔は童貞でしょ。私と誰かと比べることなんかできないじゃない。生意気なことを言うと止めるわよ」
「ごめんなさい」
「それでいいの」
 教師と生徒のような僕と里奈の会話。
「うっ」
 気持ちよすぎてそんな喘ぎ声が僕から漏れた。いや、ずっと漏れていたに違いない。
「限界かな」
「……」
 我慢の限界、その通りだった。間違いなく何秒か後に僕は発射する。
 里奈は枕元のテーブルからティッシュを何枚か取り、ティッシュを持った左手を僕のパンツの中に入れた。
 里奈の手の動きが速くなった。
「もう我慢しなくていいのよ、翔。たくさん出しなさい。翔のエッチなお汁」
「……うううう」
 喘ぎ声を聞かれて恥ずかしいことなどない。僕は里奈に支配された獲物なのだから。
「いっていいよ。いきなさい」
「出る!」
 発射の瞬間、僕の体は硬直した。それからぶるぶる震えるような感覚が僕を襲った。
 自分でも驚くくらい、僕は大量の精液を放出した。
「翔の精子君たち、もの凄い勢いで飛び出てきたわ。びっくりしちゃった」
 僕の名前には君がつかないが、精子には君がついた。
「ごめんなさい」
「気持ちよかった?」
「はい」
「じゃあ、今日はゆっくり休みなさい」
「はい」
 いつもより強い脱力感。今までは自分で自分を慰めてきたが、初めて女の人に僕の射精を助けてもらった。
 里奈の手だけで、僕はこれだけいけるのだ。もし里奈の秘穴に自分のペニスを入れたらどうなるだろうか? それを想像するだけで、僕はまたいきそうになる……いや、なっていない。なぜか僕のペニスは萎れたままで、どんなに里奈のことをあれこれ想像しても、もう僕のペニスは大きく硬くはならなかった。
 僕は、こんな風に思った。それくらい最高の射精だったのだ、と。初めて女の人の手でいかされたのだからしょうがない、と。
 次に僕を襲ってきたのは、強烈な睡魔だった。どんなに抗おうとしても戦えないくらいの眠気で、僕は真っ暗な闇に一人で落ちていった。

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