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第5章 ～二人きりの～

店を出たときはすっかり暗くなっていた。




「ん～。圭…ちゃん。…気持ち悪い」




「だからあんまり飲むなっていったろ？家まで持つか？」





歩くのも圭太の腕に寄りかからなければ辛いほど百合は酔っていた。




「やぁ…疲れたぁ」




「おい。ちゃんと立てよ。」




「んふふ。…横になるぅ」




百合はしゃがみこんでしまった。




「まじかよ…どうすっかなぁ…」





圭太は辺りを見回した。



「オレか男ってわかってんのか？この天然娘…」




圭太はフラフラの百合を置いて行くことも出来ず、かといって実家にも連れていけない。


仕方なく目に入ったホテルに百合を連れて行った。