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第9章 ～いたずら～

「え？何？遼くん…」


空いているはずの隙間が空いておらず、百合が振り向いた時には遼介の顔が間近に迫っていた。




「わ！……」



びっきりして後ずさりするも、後はなく、ソファから落ちてしまいそうになる。




「あ！百合ちゃん！」




遼介は百合の身体を抱き寄せようとするが、うまく行かずそのまま転倒し、百合を押し倒した体勢になってしまった。



「な…何？」





今更ながらに百合は遼介の言葉に返答していた。




「……」




【どうして？…そんな悲しそうな顔をしているの？】




百合は自然と遼介の頬に手をあてた。



「どうしたの？遼くん？」




遼介は意を決して百合に問いかけた。




「さっきの続き…なんて言おうとしたの？」




百合は理解出来ていなかった。



「さっきの続き？」