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第5章 新しいメイド服

コップに入れた水をリリナの前のテーブル上に置き、再びひざまずく男。

「こちら、お水でございます」
「あっ、ありがとうございます。それで、その、私への疑いはもう、晴れたのでしょうか？」
「私はあなた様の下僕。あなた様を疑うはずもございません」
「えぇっ？下僕って・・・あっ・・・！」

そこでようやく、リリナは今何が起きたのかを理解した。自分のスキル効果、"体液を取り込んだ相手を一時間だけ下僕にする" というものが発動したのだ。精液を受け止めた結果、時間制限付きではあるが、この男は下僕になったのだ。

リリナはヨロヨロと床から立ち上がって椅子に座り直し、出された水を飲みながら少し考える。テンプテーションの効果が解けるまでの一時間の間に、必要なものをもらってからこの山小屋を去るのが良いだろう・・・そう考えた。ほぼ全裸の体を隠しながら再び跪いている男の方を向き、話しかける。

「で、では、お洋服をいくつか、いただけないでしょうか」
「かしこまりました。あちらのタンスにあるものではいかがでしょうか。お好きなだけお持ち下さい」