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第2章 策謀

もちろん１人でも十分に生活していけるだけの資産は確保していたし、彼女と生活するためにマンションも購入していた。
両親のマンションに住まずとも悠々自適の生活は約束されていたのだが、２つのメリットを感じて両親の誘いを受けた。

一つ目は、なんと言っても両親の心配をしなくて良い点だった。
すでに高齢だった両親なので、近所に住むことは決して悪いことではなかった。
もちろん同居と言われれば即座に拒否したが、別室であるならば問題はない。
それに高齢者向けに作られているマンションであるため、静かで快適な生活が保証されていた。

そしてもう一つが重要だった。
それは、清華学園女子高等学校がマンションの近所であるということだった。