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犬山君
第1章 犬山君


教室に入るとまた一気に静まる。

しかし、今までの緊張が走ってる感じではない。


「みんな聞いてくれ。今まで怖がらせてきてごめん!どのくらいの噂が流れてたわかんねぇけど訂正する努力もしなかった。今、全部訂正する。俺は今まで人を殴ったこともないし、殴る根性もない。みんなと変わらないただの高校生だ…俺が子供連れてるっていう話もあるみたいだけど、俺の子供じゃなくて年の離れた弟のことを勘違いしたんだと思う…えーっと…なんて言っていいかわからねぇけと、これからもよろしくお願いします」




その日から犬山君はこれをキッカケに自分から積極的に話し掛けたりして、最初はみんな戸惑っていたけれど一週間もしないうちに犬山君はクラスの人気者になった。



きっと中学の時はこんな感じだったのかなぁ…



私の心配していた予想も的中して女の子からの人気も上がった。


犬山君の誤解が解けたのはよかったけどそっちの面ではこれからが大変だと思うけど…
どんなに美人な子がライバルになっても犬山君の事を好きな気持ちは絶対に負けない自信がある。

これからは私も犬山君を取られないように頑張ります!


*END*
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