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無垢な彼女
第4章 悪魔な彼女


バイトが終わって家に帰ってから、淳に習って雪ちゃんに電話をした。
そして、初めてのバイトのことを話した。

「そこのカフェ知ってる、琴美がすごいお気に入りのお店だよ」

「そうなんだ!そのうち小山がお客さんで来るかもなー…今度小山に女の子のオススメのメニュー聞いてみよ!雪ちゃんも今度来てよ?奢るからさ」

「うん」

「早く店長の北原さんに彼女の雪ちゃんですって紹介したいな」

「まだ彼女じゃないのに」

「雪ちゃん!もう決まったも同然だから!付き合ったらデートとか旅行とかたくさんしような?そのためにバイト頑張るから!」

「…バイト始めた理由ってそれなの?」

「当たり前じゃん!貯めておいて雪ちゃんと付き合ってから雪ちゃんの為に使う」

「そうなんだ…涼太って本当変わってる」

「そうかな?」

「…ありがとね」


電話…いいけんだど…雪ちゃんに会いたくなってくる。

こんなに人を好きになるなんて…

今まで彼女が欲しかったのは完全に下心からだった。
彼女が出来ればセックス三昧の暮らしが出来るくらいでしか考えてなかった。

今は雪ちゃんが本当に好きで彼女にしたい。
雪ちゃんの意地悪だって全然耐えられる。むしろ、好きな子に意地悪されても全然嫌じゃないんだ。

雪ちゃんが帰ってくるまでの間仕事を必死で覚えて、早く人並みに働けるように努力した。


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