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無垢な彼女
第4章 悪魔な彼女


100回こなして付き合えても雪ちゃんが俺の事好きになってくれるとは限らないし、雪ちゃんとの距離も狭めたいところだよな…。


こんなんで大丈夫なのだろうか…


「ハァ…」

「武山君、どうしたの?ため息なんかついて」

「あ!すいません!仕事中に…」


バイト中に無意識にため息をついてしまった。

「お客さんいないから見逃してあげよう」

北原さんは笑いながらそう言った。
今日は台風の影響で直撃はしていないものの外は荒れていて珍しくお客さんは先程一人帰ってから誰も来ていなかった。

「浮かない顔してるなぁ。何か悩み事?」

「…はい」

「よし。暇だし、人生の先輩が聞いてあげよう」


そうだ。
北原さんなら恋愛経験豊富そうだしこの機会に相談してみよう。
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