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無垢な彼女
第4章 悪魔な彼女




チュンチュン


朝日が差し込んできて目が覚める。


「…ん」


あ!雪ちゃんのおっぱい拝借する前に寝てしまった。

まぁ…いつか見られるしいいか…

雪ちゃんが腕の中からいない…?

ダブルベッドで俺との間隔を取っているかのように離れたところの布団に膨らみが…


俺はめげずにそこに近付いて抱き付いた。
すると、ビクッと動いて押し離される。


「…せっかく2人っきりなんだから抱きしめさせてよ」

「……いや…無理…断る」

「!?」

男の声に驚いて急いで布団を剥ぐとなんとそこには雪ちゃんではなく、淳がいた。


「ンナ!?何で淳がここで寝てんだよ!?」

「何でって元々の部屋割りだろ」

「雪ちゃんと寝たかった!っつーか雪ちゃんと寝てたはずなんですけど!」

「俺だって琴美と寝たかったよ…そのつもりだったし…そっちもそうなのかと思ってたら深夜になってから長谷川が向こうの部屋に戻ってきたから仕方ねぇじゃん」

「くっそ…俺が先に寝てしまったばかりに!」

非常に目覚めの悪い朝を迎えてしまった。


そして帰りも北原さんのお父さんが駅まで送ってくれて短い旅行は幕を閉じた。

色々あったけど、昨晩の事で雪ちゃんの新しい一面も見れて雪ちゃんとの距離が縮まった気がする。


来年は雪ちゃんを彼女にして二人で花火を見よう。



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