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無垢な彼女
第1章 無垢な彼女
明日の補習テスト対策を終えて、琴美の家まで琴美を送る。
「…淳君…あのねぇ……お手手繋いでもいいかなぁ?」
「あぁ!…そうだな」
琴美は俺の手をキュッと掴んだ。
琴美と手を繋いで歩くのは初めてだ。
「…つなぎ方変えていいか?」
「つなぎ方?」
「こう」
指を絡ませて俗に言うカップル繋ぎだ。
「わあぁ…淳君すごぉい…なんかねぇ、仲良しって感じだね!」
「俺が考えたわけじゃないけどな」
「…淳君…琴美……頭悪くてごめんね…淳君のこと巻き込んじゃった…迷惑掛けちゃった」
「何謝ってんだよ。迷惑とか思ってないし、琴美は頭悪くねぇよ?理解すんのに時間掛かるだけだろ」
「…成績悪いもん」
「別に成績なんて気にすんなよ。………永久就職先決まってんだからさ」
「永久就職先ってー?どこに就職出来るのー?」
「…説明すんのすげー恥ずかしいから説明しない」
まさか意味理解してくれなくてこんなに突っ込んでくると思わなかったので、かなり恥ずかしい…
「えぇ!?教えてー!永久就職先って何ー?」
「教えねぇ!」
「淳君が言ったのに!」
これだけ一緒にいれるなら一緒に補習受けるのも悪くないな…。
こうして5日で補習は終了した。
やっと夏休みを満喫出来る。