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無垢な彼女
第5章 分析彼氏
「俺達も帰ろうか。雨だいぶ小降りになってきたし」
「うんっ!優菜ちゃんも一緒に帰ろう?」
そこに残ったのは琴美ちゃんと大野君と…もう一人。
同じクラスの鴨宮君だ。
さっきから無表情で私の事見てるんだよね…
この二人とは仲良いみたいだから部外者はどこか行けみたいな雰囲気。。
社交的な大野君や武山君と違って鴨宮君は寡黙なイメージ。あのグループの中で一番背が高くていつも一番後ろに無表情でいる。
せっかく琴美ちゃんが誘ってくれたので、途中まで帰る事にした。
私は早めにどこかで分かれよう。
外は先程よりだいぶ小降りになっている。
「優菜ちゃんも傘持ってないんだよね?」
「あ…このくらいなら走って帰れるから…えっと私行くね」
「小降りって言っても結構降ってるぞ?ほら、この傘に琴美と入れよ」
「そんな!大野君の傘なのに…本当大丈夫だから…」
すると、私達の横で鴨宮君が傘を広げて私の腕を掴んだ。