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無垢な彼女
第5章 分析彼氏


その日のお昼休み。

いつものように自分の席で一人でお弁当を食べようとしていると、琴美ちゃんがやってきた。

「優菜ちゃん?一緒に食べよー?」

「え!う、うん!」

いつも一人で食べていたのでこのお誘いは嬉しかった。
しかし、琴美ちゃんはいつも大野君とお昼を過ごしていたみたいでわざわざ大野君が教室に来てくれたのを断っていた。

「琴美ちゃん!あの…大野君と食べて?」

「谷本さん気にするなよ?俺は鴨宮とでも食べるからさ」

「そうだよー!琴美が優菜ちゃんとご飯食べたいから誘ったんだもん…あ!そしたら鴨宮も誘ってみんなで食べよー?」


結局またこの四人になってしまった。
昨日の事もあって食が進まない…みんなもう食べ終わりそうなのに…。

すると、お弁当のおかずが減った?

「あー!鴨宮君、優菜ちゃんのおかず勝手に食べたら駄目だよ!」

犯人は鴨宮君だった。
鴨宮君はパクパクと私のおかずを食べる。

「あ…よかったら全部食べていいよ?」

そう言うと遠慮することなく全部食べてしまった。
食べ終わると鴨宮君は立ち上がって私の腕を掴んだ。

「え?どうしたの?」

「……飲み物おごる」

「そんな…食べかけだったし、いいよー」

しかし、鴨宮君に無理矢理立たされて連れて行かれる。

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