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無垢な彼女
第5章 分析彼氏
自販機に到着するまで手を離してくれない。
「……どれ?」
「えっと…じゃあ、ココア」
私はパックのココアを選ぶと鴨宮君はそれを買ってくれて、私の手を引いて非常階段へ移動した。
階段のところに座ると隣に座るように隣をトントンと指で階段を叩いて呼ばれる。
隣に腰をおろすと、鴨宮君はココアのストローを刺して私の口元に差し出した。
「……飲んで」
「あ…ありがとう」
ココアを飲む。
「……うまい?」
「うん?おいしいよ?」
「…どんな味?」
また…キスをされる。
三回目もあっさりやられてしまうなんて…
すぐに唇が離れると、今度は鴨宮君がココアを飲んでもう一度唇を重ねると少し深いキスになってココアが口の中に入ってきた。
「…飲んで?」
「ん!?」
口移しって…鴨宮君の考えてる事わからないよぉ…
飲み込むとまた唇が近付いて来たので今度こそ止める。
「…か、鴨宮君…付き合ってもないのにキスするのは…その…ごめんね…」
「………じゃあ、付き合う」
「へ!?」
そう言うとまたキスをされる。
え!?これ付き合ったの!?
キスをしながら鴨宮君は私の制服のボタンをはずし始めた。
急いで鴨宮君の手を掴んで止めた。
「…ん…鴨宮君…駄目だよぉ」
「……優菜だいぶ痩せただろ」
「え?私の事知ってたの?」
「痩せたら可愛くなる事くらい分析済み…」
「分析?」
「……痩せると胸がどんだけ削られるのか見たい」
「そんな…前のサイズ知らないでしょ?」
「知ってる。服の上から分析してる」
「それなら!今も服の上からで…」
「やだ…直接見たい」