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無垢な彼女
第5章 分析彼氏
私は耐えきれなくてトイレの個室で泣いた。
休み時間が終わる前にちゃんと泣き止まなくちゃ…
なんとか泣くのを止めて教室に戻った。
教室に戻って自分の席に座って少しすると、鴨宮君がやってきた。
「……どうした?」
「ふえ?ど、どうもしないよ?」
「……何かあった?泣いただろ」
鴨宮君は私の顔を見てそう言った。
ちゃんと鏡で泣いた後みたいになってないか確認してきたのに…
すぐに鴨宮君と目を逸らした。
「あ、さっき睫毛入っちゃって…なかなか取れなかったからかな…」
「…」
そう言うと鴨宮君は黙って席に戻った。
鴨宮君鋭いからな…気をつけなくちゃ…。