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無垢な彼女
第5章 分析彼氏


これからどうすればいいんだろう…


こんなに鴨宮君の事好きになっちゃってから鴨宮君には私だけじゃなかったってわかるなんて。

そもそも付き合い始めたのも、変な理由だもん…
鴨宮君にとってキスとかエッチをするのは簡単な事だったかもしれないけど…私が付き合ってないと駄目なんて言ったから。。


「………優菜?」

「…………へ?」

あ…鴨宮君と一緒に帰ってる途中だったのにずっと考えてた…。

「……うち寄って行けよ」

「あの…ごめんね…今日は……」

お昼休みに鴨宮君…保健の先生とエッチしてるよね…あの魅力的なスタイルの先生の後になんか出来ないよ…。大人のエッチの後に下手くそなエッチなんかしたら鴨宮君に余計見離されそうだ。

「…何で?」

「あのっ…お母さんに今日は早く帰ってきなさいって言われてて…」

「ふーん…」

嘘吐いてるってわかっちゃってるかな…。
鴨宮君はそれ以上何も言わずに、家まで送ってくれた。

「…あの…本当にごめんね…」

「…ん」

「えっと…ンッ…」

周りに誰もいないのを確認して鴨宮君はいつもみたいにキスをしてくれた。

……鴨宮君とエッチしたかったな…。

「……優菜」

「ふえ?」

「…」

鴨宮君の目線の先を見ると、私はまた無意識に鴨宮君の腕を掴んでいた。
急いで離す。

「…ごめ」

「……明日絶対な?約束」

「うんっ…」

こんな絶対なんて約束するのは初めてだ。
……鴨宮君が他の人とも関係持ってるってわかってるのにこのままでいいのかな。

しかもいつか捨てられるのは私だということもわかる。

いくら私が鴨宮君の事好きでも仕方ない事もあるよ…ね?

明日ちゃんと、好きだって事伝えて…鴨宮君の事諦めよう。

先に延ばしても余計ツラくなるだけだもん。


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