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無垢な彼女
第5章 分析彼氏
いつも鴨宮君と一緒にお弁当を食べてる非常階段に行くと鴨宮君は二つのお弁当の前でジッと待っていた。
「…鴨宮君。お待たせ…ごめんね、お昼遅くなっちゃって」
「………ん」
鴨宮君の隣に座って、一緒にお弁当を食べた。
やっぱり昨日、鴨宮君には夏樹ちゃんに何か言われた事わかられちゃってたのかな…
私が夏樹ちゃんの言うことに左右ばっかだったから鴨宮君に迷惑掛けちゃった…。
「…優菜…それちょうだい」
「へ?これニンジンだよ?鴨宮君ニンジン嫌いでしょ?」
「…優菜が食わしてくれたら平気」
「本当に?」
私は鴨宮君が指したニンジンを箸で取って鴨宮君に食べさせてあげた。
「…………」
「……どう?」
「………無理だ」
鴨宮君はお茶をガブガブと飲んだ。
「ちょ…何で食べるなんて言ったの?無理しなくていいのに!また蕁麻疹とか大丈夫?」
「…ん…別にアレルギーとかじゃないから平気…弁当終わった?」
「お弁当?あ、うん?」
今のニンジンが最後だった。