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無垢な彼女
第6章 愛しの彼女


今から1ヶ月程前の話だ。


自宅で家族揃って夕食を食べていると父さんが突然言い出した。

「涼太君、来月家族で一週間くらいハワイ行かない?」

「は?来月って長い休みないから行かないよ」

「エェ!?涼太君冷たい!前は一週間くらい学校休んで行ってくれたのに」

「小学生の頃の話だろ!バイトだってあるし、無理だよ」

それに雪ちゃんと一週間も離れるなんて…一週間ってハワイに行くんじゃ7泊9日だし、まだ付き合って半年のラブラブの俺達にとってそれは長すぎる。

「あなた。無理言わないの」

「…せっかく長い休み取れたのに…ハワイ行きたかったよ!涼太君!」 

「俺留守番してるから二人で行ってくればいいじゃん」

「ほう!たまには夫婦水入らずか!」

沈んでいた父さんの顔はパッと明るくなった。
二人が旅行に行けば家は誰もいなくなるし、誰もいなければ雪ちゃん来てくれるかもしれない!

も、も、もしかしたら…俺の部屋に泊まってくれる…ヤバい!最高の時間が待っている!

俺は二人で旅行に行くことを推しに推して、両親の海外旅行が決定した。



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