この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
無垢な彼女
第6章 愛しの彼女
今から1ヶ月程前の話だ。
自宅で家族揃って夕食を食べていると父さんが突然言い出した。
「涼太君、来月家族で一週間くらいハワイ行かない?」
「は?来月って長い休みないから行かないよ」
「エェ!?涼太君冷たい!前は一週間くらい学校休んで行ってくれたのに」
「小学生の頃の話だろ!バイトだってあるし、無理だよ」
それに雪ちゃんと一週間も離れるなんて…一週間ってハワイに行くんじゃ7泊9日だし、まだ付き合って半年のラブラブの俺達にとってそれは長すぎる。
「あなた。無理言わないの」
「…せっかく長い休み取れたのに…ハワイ行きたかったよ!涼太君!」
「俺留守番してるから二人で行ってくればいいじゃん」
「ほう!たまには夫婦水入らずか!」
沈んでいた父さんの顔はパッと明るくなった。
二人が旅行に行けば家は誰もいなくなるし、誰もいなければ雪ちゃん来てくれるかもしれない!
も、も、もしかしたら…俺の部屋に泊まってくれる…ヤバい!最高の時間が待っている!
俺は二人で旅行に行くことを推しに推して、両親の海外旅行が決定した。