この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
無垢な彼女
第7章 無邪気な彼女
唇を離すと琴美は俺の手を掴む。
「…淳君…もう一回しよー?」
「いや…後でにしよう」
「えー!なんでー?」
「なんでも!ほら、帰るぞ!」
自分からこんな所に連れ込んでおいて、俺はそう言って琴美の手を引いて下駄箱に戻った。
もう一回キスしたら押し倒しそうだ。
理性保てるかよ…。
「ねーねー!明日、琴美と被ってない休憩時間遊びに来てー」
「あぁ。琴美は…来なくてもいいよ」
「えー!行くよー!優菜ちゃんとかと行くー」
「お化け屋敷苦手だろ?」
「淳君がお化けなら大丈夫だもん!」
「俺、裏方と受付けだけど…まぁ、琴美が平気なら良いけどな」
「あうぅ…やっぱりもう少し考えるー…」
「ふッ…ごめんごめん。琴美来たら俺も一緒に入るからさ」
「淳君一緒だったら大丈夫だぁ!」
琴美の無邪気な反応に癒される。
今日一緒に帰れて本当に良かったと改めて思う。
別れ際にもう一度キスをすると、俺の充電はフルになったような気がした。