この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
無垢な彼女
第7章 無邪気な彼女
次の日。
俺はやっと学校に復帰出来るようになった。
朝は担任と校長先生とまで話さなければいけなくて、琴美とは登校する時くらいしか話せなかった。
昼休みになってから速攻で琴美のクラスに向かう。
「淳君ー!今日早いねー」
「朝忙しかったからな…あ、鴨宮」
「…ああ…今日から戻れたんだ」
鴨宮とはあの日以来だ。
「鴨宮、あの時本当にありがとう…鴨宮が止めてくれなかったらあの時どうしてたかわからなかった」
「……別に良い。戻れて良かったな…じゃあ、俺…優菜と昼飯食べに行くから」
鴨宮は谷原さんのところへ行った。
「鴨宮君ってやっぱりすごく良い人だよねー!」
「そうだよな…」
「琴美達もご飯食べよー?今日ね、淳君学校来る日だから朝早く起きてお弁当作ったんだよー」
「おお!よし、早く食べに行こう」
空き教室に着くと俺はすぐに琴美を抱きしめた。
「あれー?淳君どうしたのー?」
「あの時怖かったよな…」
「…うん…でも淳君来てくれたから大丈夫だよー?ねー!ご飯食べたいーお腹空いたのー!」
「ごめん…食べようか」