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無垢な彼女
第8章 甘美な彼氏




お風呂から出て、鴨宮君の腕の中で眠った。




朝目が覚めても、鴨宮君の腕の中…



嬉しいなぁ。



「………優菜……おはよう」

「あ///おはよぉ…起きてたんだぁ…」

「…あぁ……昔のこと思い出してた」

「どんな事?」

「……優菜の事…突き放した時の事…あの時にだけは戻りたくない」

「あ…あの時はわからなかったんだけどね…あの時、雄君…愛してるって言ったのはただの言葉だから簡単に言えるって言ってたでしょ?」

「…あぁ」

「本当の事しか言えないくせにね?」

「……わかるか?」

「わかるよぉ…雄君、人の嘘見抜くのとか分析するの得意だけど嘘吐くの下手だもん…」

「……優菜も俺の事分析出来るようになったんだな」

「だって雄君の事好きだもん」

「……朝食前に襲いたくなるような事言うなよ」

「わぁ!朝ご飯付いてるのぉ?」

「…あぁ。服着て行こう」

朝食付きの宿泊かぁ…やっぱり高いよね…
鴨宮君ってもしかして結構稼いでるのかな…?

メディアに取り上げられるくらいだし…いくら武山君がスポンサーって言ってもあんなお店出しちゃうし…なんもすごいことのない私なんかが婚約者でいいのかな?


ちょっと不安になる…
 

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