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第2章 正統派彼氏

淳君だけで写る撮影が終わったみたいで、今度はすごく美人な三年生の女の人がやってきて撮影に加わった。

二人が並ぶと美男美女カップルみたいですごく絵になってる…。


「わー！あの二人お似合いじゃん！」

「そういえば淳君って彼女いたよね！？」

「あ…ほら、あそこの…ﾋｿﾋｿ」

「…えー本当は妹とかなんじゃなーい？全然似合わないじゃん」

「声大きいって！本人に聞こえちゃうよー…ｸｽｸｽ」


…淳君と似合ってないなんて自分が一番わかってるもん。

わかってる事を他の子に言われたのが悔しくてスカートをキュッと握った。


「あいつら感じ悪いな！小山気にすんなよ」

「……うん」

「…琴美あんなの気にしてんの？」


雪ちゃんは腕を組んで呆れたようにそう言った。