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無垢な彼女
第3章 しっかり者彼氏




キーンコーンカーンコーン♪


三年生になって淳君とクラスが分かれてしまい、学校で一番ラブラブな時間を過ごせる唯一のお昼休みが終了を迎える合図がなった。


「琴美、昼休み終わったから教室戻ろう」

「えー!もっといっぱいラブラブするー!」


昨日は放課後デートをしなかったので、それもあってか今日はもっと淳君と一緒にいたくて堪らなかった。


「放課後な?今日は一緒に中間の試験勉強やろう」

「今一緒にいたいの!次の時間サボるもん!」

「琴美…ワガママ言うなよ?放課後まで待てないのか?」

「ウゥーー!淳君は琴美と一緒にいたくないからそう言うんでしょ!琴美ばっかり淳君が好きみたいじゃん!」

「なんでそうなるんだよ…ハァ」

淳君は私のワガママに呆れていた。

あとから落ち着いて考えたら感情的になって思ってもない事を言ってしまって、いつも後悔するんだけど…。


「もう!じゃあ、琴美、淳君の事嫌いになるもん!別れるの!」

「……琴美。別れるとか簡単に言うなよ………あー!もう勝手にしろ」


淳君と一緒にいたくて言ったワガママが取り返しのつかないことになってしまいました。

急いで淳君の後を追い掛ける。


「淳君!……あのっ…さっき言った事はね!」

「琴美。琴美の教室向こうだろ…自分の教室戻れ」


あ……


いつも優しい淳君が怒っちゃった…


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