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無垢な彼女
第3章 しっかり者彼氏


淳君は私が本当に悪い事しない限り怒る事はない。

前にも怒られちゃった事あって、もう悪い子にならないって決めてたのに、淳君とクラス分かれちゃって寂しくてワガママ言っちゃって…


「琴美ちゃん?大丈夫?何かあったの?」

「優菜ちゃん…うえぇ…淳君と別れちゃったよぉ…」

「えぇ!?」

優菜ちゃんは三年生になってから出来たクラスのお友達。

高校生になってずっと雪ちゃん以外に仲の良いお友達出来なくてこのまま雪ちゃん以外とは仲良くなる事ないのかなって思ってた矢先に出来たお友達で、すごく優しくて淳君や武山君とよく一緒にいる鴨宮(カモミヤ)君という、いつも飴をくれる男の子とお付き合い中。


優菜ちゃんは頭を撫でてくれて慰めてくれる。


「…どうせ琴美が大野君怒らせたんでしょ?」

!?

今年も同じクラスになった武山君の所に来ていた雪ちゃんがそう言った。

「そ、そうなの?」

「ふえぇッ…何で雪ちゃんわかるの…」

「あんた達が別れるって言ったらそれしか理由思い付かないから…さっさと仲直りしなさい」

「そうだよ、ごめんなさいすれば大野君許してくれるよ」

「……ふうぅッ…うん」


そうだよね…謝ったらすぐ許してくれるよね?


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