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濡華 ~妹、涼華の過去~
第5章 終へのプロローグ
両親から姉の情報を引き出して私は生活している街へと戻っていった。

私の推測が間違いでなければ姉は不倫をしている。
しかも相手は夫の父親…姉にとっては義理の父親だ。

二人が抱き合っていたところを見たわけではない。
でも、私だからこそ確信があった。

【汚らわしいだったっけ?…汚れた私のことなんて……とか言ってたよね……】

「お金を貰った割り切った関係の方が健全だと思うけどな…」

呟いてみる。

あの優しそうな義兄。
あの姉が選びそうな男だと思った。
それに引き換え、あの義父は私の好みだとちょっと思っていた。

両親の話だとおそらく電車で見かけた時は一時帰宅だったのだろう。
今訪ねていっても誰もいないはずだ。

これから両親には頻繁に声を聞かせてあげることにしよう。
親孝行はするものだと楽しそうに笑みを浮かべていた。
母ならすぐに教えてくれそうだ。

姉がマンションに戻って来たら会いに行ってみようか。
それとも、出張や旅行を装って義兄の実家にいる姉と義父を訪ねてみようか。
どうせ、義理の母親は知らないのだろう。

とにかく、あの姉がセックスに溺れているのを見てみたかった。

嫌味を言ったりとか脅すのはちょっと違うと思った。

【やだ……なんか……凄く興奮してきた……】

私はクローゼットから黒く男根を模した玩具を取り出した。

「はぁ…お義父さん……お義父さんのはこれより大きいですか?……」

うっとりと黒い肉棒舐め回し唾液まみれにしていく。
ショーツ越しにグリグリと捏ね回すように押しつけていく。

「お姉ちゃん…ぁっ……お義父さんとお義兄さんを比べてるの?……どっちが気持ちいいの?……私にも教えてよ……」

すぐに濡れだした。
ゆっくりと蜜壺に埋めていく。

「教えてくれないならいいよ……自分で確かめにいくからっ……」

その夜、久しぶりにオナニーで絶頂できた。
上田の肉棒を妄想の中の義父にコラージュしてみた。
堪らなかった。

それから姉と義父のことばかり考えるようになった。
いろんな妄想をしては頭の中で掻き消していった。
どれもリアリティーに欠けていた。

ある日、ふと思いついた。

「お姉ちゃん…待っててね……もうすぐ会いにいくよ……」

今頃姉は何をしているのか…そう想いを馳せながら、私は卑猥に口許を歪めていた…。
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